ELEVATOR M&A CENTER
エレベーター会社の技術・契約・信頼を、次の担い手へ。エレベーターM&A総合センターについて
エレベーターM&A総合センターは、エレベーターの保守・点検・検査・改修・リニューアル、部品販売、関連するビル設備管理に携わる会社の会社売却と事業承継を支援する専門相談窓口です。決算数値だけでは伝わりにくい保守契約の継続性、保全台数と地域密度、昇降機等検査員をはじめとする人材、閉じ込め対応を含む緊急対応、部品調達、管理会社・建物オーナーとの信頼まで整理し、経営者様が納得できる相手と進め方を検討します。
相談した時点で売却を決める必要はありません。匿名での初期相談、企業価値の考え方の整理、親族内承継・役員従業員承継・第三者承継の比較から始められます。個別案件の価格、候補先、成約時期、契約承継を保証するものではなく、事実関係と希望条件を確認しながら段階的に進めます。

OUR ROLE
エレベーターM&A総合センターの役割
会社売却や事業承継は、株式や事業を移す契約だけで完結するものではありません。エレベーター関連事業では、点検予定、緊急連絡、保守契約、検査記録、部品在庫、メーカー別の知見、顧客との約束が毎日の運行を支えています。経営権が変わる局面でも、この日常を止めないことが重要です。当センターは、譲渡企業様の経営者が守りたいものを言葉にし、買い手企業様が承継に必要な責任と準備を理解できるよう、判断材料を整理します。
「後継者がいないが、今すぐ売るつもりではない」「現場責任者に承継できるか、第三者承継がよいか比較したい」「保守契約や従業員を大切にする候補先を探したい」といった検討初期から相談できます。まず現在の事業、株主、財務、組織、契約、経営者様の希望を確認し、外部への打診をせずに準備だけ進める選択肢も含めて整理します。
支援の中心は、譲渡企業様と買い手企業様の間にある情報の非対称を小さくすることです。譲渡企業様にとって当たり前の現場運用が、買い手企業様には重要な確認事項である場合があります。一方、買い手企業様が考える統合方針や投資計画が、譲渡企業様には見えにくいこともあります。双方の言葉を翻訳し、価格だけでなく雇用、顧客、拠点、屋号、引継ぎ期間、安全管理を並べて検討できる状態をつくります。
売ることを前提にしない初期整理
相談の入口では、売却理由と希望価格だけを聞くのではなく、継続経営、親族内承継、役員・従業員承継、資本提携、第三者承継を比較します。どの方法にも利点と注意点があるため、会社の状況と経営者様の時間軸に合わせて考えます。
現場情報をM&Aの判断材料へ翻訳
保守台帳、点検ルート、有資格者、緊急対応、故障履歴、更新提案の余地などを、候補先が理解しやすい形にまとめます。未整備の資料があっても、存在する情報から順に確認し、不足を埋める優先順位を決めます。
相手先の規模だけに頼らない候補設計
買い手の知名度や売上規模だけでなく、対応エリア、技術者体制、部品調達、顧客対応、経営統合の準備、既存従業員への方針まで確認します。譲渡企業様が守りたい条件と候補先の戦略が合うかを見ます。
契約後の引継ぎから逆算
最終契約をゴールにせず、従業員説明、顧客・管理会社への案内、緊急連絡先、点検予定、請求、システム、部品在庫などの移行を想定します。条件交渉中から引継ぎ項目を洗い出すことで、成約後の混乱を抑えます。
INDUSTRY & AREA
なぜエレベーター領域では、業界と地域を同時に見るのか
エレベーターは、住宅、オフィス、病院、福祉施設、商業施設、工場、物流施設などで日常的に使われる設備です。利用者が意識しないほど安定して動くことが期待される一方、故障や閉じ込めが生じれば迅速な判断が求められます。そのため、保守会社の価値は売上や利益だけでなく、安全を支える運用、担当者の経験、顧客との信頼、緊急時の連絡網にも蓄積されています。
地域性も重要です。都市部では管理物件が集中し、巡回効率を高めやすい一方、交通事情や高層・複合用途建物への対応が課題になります。郊外や地方都市では広い保守エリアを少人数で支えることがあり、移動時間、当番体制、協力会社との連携、部品の配置が運営品質に影響します。同じ保全台数でも、物件の密度、機種、用途、営業時間、拠点からの距離によって必要な体制は異なります。
候補先探索では、単に本社所在地が近い企業を並べるのではなく、譲受後に安全とサービスを維持できるかを確認します。既存拠点を残すのか、買い手の拠点へ統合するのか、夜間休日の一次受付を共通化するのか、現場到着までの時間をどう保つのか。地域密着の強みを失わずに、採用、教育、部品調達、システム投資などを補完できる組み合わせを考えます。
保守・点検・検査
保全台数、契約区分、点検頻度、月額単価、更新率、担当ルート、報告書、昇降機等検査員の配置を確認します。安定収益だけでなく、提供品質を維持する実務が承継可能かを見ます。
改修・リニューアル
制御盤、巻上機、ロープ、戸開走行保護装置等に関する提案・施工の体制、外注先、受注残、見積精度を整理します。将来の更新需要は可能性として扱い、確定収益のように表現しません。
部品販売・調達
在庫の回転、保管状態、仕入先、互換性確認、供給停止機種への対応、特定担当者への依存を確認します。帳簿価格だけでなく、使用可能性や保守事業との関係を見ます。
メーカー系協力業務
元請企業との契約、担当業務、品質基準、教育、承認や通知の要否、取引継続性を整理します。契約上の地位や実務上の関係が自動的に承継されるとは限らないため、個別確認が必要です。
独立系保守会社
複数メーカー・機種への対応範囲、技術資料、部品調達、遠隔監視、緊急対応、顧客説明力を見ます。幅広い対応力と同時に、特定の熟練者へ知識が集中していないかも確認します。
ビル設備管理との連携
管理会社、オーナー、管理組合、他設備の保守会社との商流や連絡方法を整理します。エレベーター以外の設備サービスとの相乗効果は、実行体制と顧客ニーズを確認して評価します。
業界特化とは、専門用語を並べることではありません。安全と契約を損なわず、誰がいつ何を引き継ぐかを、譲渡企業様・買い手企業様・専門家が同じ理解で話せる状態にすることです。
FOR SELLERS
譲渡企業様へ。価格の前に「守りたい条件」を明確にします
エレベーター会社の経営者様が第三者承継を考える理由は一つではありません。後継者不在、経営者や技術者の高齢化、採用・教育の難しさ、夜間休日対応の負担、部品供給への不安、設備投資、事業の選択と集中などが重なる場合があります。業績が安定している会社でも、次の十年を同じ体制で支えられるかという課題は生じます。相談時には、背景を決めつけず、何が課題で、何を残したいのかを確認します。
譲渡条件は価格だけではありません。従業員の雇用と待遇、勤務地、資格手当、屋号、拠点、既存顧客へのサービス、協力会社との関係、代表者の退任時期、引継ぎ期間、個人保証や貸付金、所有不動産の扱いなどを並べ、優先順位を決めます。すべての希望が同時に満たされるとは限りませんが、譲れない条件と調整可能な条件を明確にすることで、候補先との対話が具体的になります。
01
匿名相談と現状整理
社名や顧客名を広げる前に、事業の輪郭と相談背景を伺います。売却を決めていない場合は、外部打診をせず、将来に向けた資料整備や企業価値の考え方だけ確認することもできます。
02
強みと引継ぎ課題の見える化
安定した保守契約、地域での対応力、技術者の経験、顧客からの信頼などの強みと、経営者依存、採用、部品、契約承継などの課題を分けます。課題を隠すのではなく、対応方法とともに説明できる状態を目指します。
03
候補先と開示範囲の選択
ノンネーム概要を作成し、譲渡企業様と相談した候補先へ段階的に打診します。競合への情報流出が懸念される場合や、特定企業には知らせたくない場合は、除外先や接触方法を事前に決めます。
04
比較できる条件整理
複数の候補先がある場合、提示価格だけでなく、資金の確実性、雇用、顧客対応、拠点、経営統合体制、経営者の関与期間を同じ項目で比較します。相手の説明と実行可能性を分けて確認します。
05
成約後まで続く引継ぎ設計
従業員・顧客への説明、保守台帳、点検スケジュール、緊急連絡、請求、鍵・工具・車両・部品の受渡しなどを整理します。引継ぎ期間中の代表者や現場責任者の役割も明文化します。
譲渡企業様向けの詳しい準備項目は「エレベーター会社売却をご検討の方へ」でも確認できます。
FOR BUYERS
買い手企業様へ。保全台数の獲得だけでなく、承継責任を確認します
エレベーター関連会社の譲受目的には、保守ストックの拡大、対応エリアの補完、技術者の採用・定着、検査体制の強化、改修提案力の向上、部品調達の補完、管理会社ルートの拡充などがあります。目的が明確であるほど、譲渡企業様に対して承継後の姿を説明しやすくなります。当センターでは、希望業種、地域、規模、投資額だけでなく、既存従業員・拠点・顧客をどう引き継ぐ考えかを確認します。
候補案件の紹介段階では、機密性を守るため情報が限定されます。ノンネーム概要で関心を確認し、譲渡企業様の承諾と秘密保持契約を経て、詳細資料へ進むことが基本です。買い手企業様にも、開示資料を目的外に利用しないこと、第三者へ再提供しないこと、検討終了時の取扱いを守ることが求められます。
買い手企業様が早い段階で準備したいのは、資金調達、社内決裁、デューデリジェンス担当、経営統合責任者、現場受入体制です。検討開始後にすべてを整えようとすると、譲渡企業様の希望する時期に間に合わないことがあります。既存拠点を維持するか、管理システムをいつ統一するか、資格者と当番体制をどう配置するかまで想定しておくと、トップ面談で具体的な対話ができます。
- 希望する事業領域、契約構成、対応メーカー・機種
- 希望エリアと既存拠点からの移動・応援体制
- 投資可能額、資金調達、社内承認の手順
- 従業員の継続雇用、待遇、評価、資格手当の方針
- 屋号・拠点・顧客窓口を維持する期間
- 保守・点検・検査・緊急対応の受入能力
- 部品、車両、工具、システムの統合方針
- 成約後100日程度を見据えた責任者と優先課題
買収・譲受の希望条件が固まっていない段階でも、買い手企業様向け登録フォームから、決まっている範囲を登録できます。個別案件の紹介を保証するものではありません。
BUSINESS VALUE
企業価値は、収益性・継続性・引継ぎやすさを分けて考えます
企業価値の検討では、決算書を基礎にしつつ、一時的な損益や経営者個人に関係する項目を確認し、事業の実力値を整理します。ただし、利益へ一定倍率を掛ければ価格が決まるわけではありません。資産・負債、借入、株主構成、譲渡スキーム、候補先の戦略、契約の継続性、引継ぎ条件などによって最終条件は変わります。診断は交渉の目安をつくるもので、価格や成約を保証するものではありません。
エレベーター会社では、保守・性能検査・スポット工事・改修工事などの売上構成、保全台数、月額単価、解約・更新の状況、顧客集中、エリア密度が重要です。同じ保全台数でも、移動効率がよく担当者を配置しやすい地域と、遠距離移動が多い地域では収益性や緊急対応負荷が違います。契約書上の条件だけでなく、長年の関係や実際の更新慣行も、裏付け資料とともに整理します。
人材面では、昇降機等検査員その他の資格、メーカー・機種別の経験、年齢構成、現場責任者、教育、当番表、協力会社への依存を確認します。経営者が営業・見積・技術判断・顧客対応のすべてを担っている場合、その貢献は強みである一方、承継後の再現性が課題になります。権限移譲、手順書、顧客紹介、一定期間の引継ぎなどにより、依存を減らせるかを考えます。
財務と収益性
保守、点検、検査、故障対応、部品、改修の売上・粗利、外注費、人件費、役員報酬、車両費、在庫、設備投資を確認します。一過性項目の調整は根拠を明らかにし、恣意的に利益を膨らませません。
保守ストックの継続性
契約期間、更新時期、解約条項、月額単価、保全台数、契約先の分散、管理会社経由比率、担当者との関係を整理します。名目上の台数だけでなく、採算と承継可能性を確認します。
地域密度と運営効率
物件間の距離、点検ルート、拠点、車両、渋滞、夜間休日の体制を見ます。買い手の既存エリアと重なる場合でも、担当者の配置や到着時間が現実的かを確認します。
技術者と組織
資格、経験、担当機種、役割、勤続、年齢構成、採用、教育、評価、キーパーソンを整理します。個人情報は段階的に扱い、初期段階では人数や構成など必要最小限の情報にとどめます。
更新需要と成長余地
設備年式、部品供給状況、改修履歴、提案中案件、顧客ニーズを確認します。更新余地は将来可能性であり、受注や収益を確約せず、前提と不確実性を示します。
引継ぎ条件とリスク
代表者の関与期間、契約承継、取引先通知、保証、未収金、クレーム、事故・故障履歴、許認可や資格、協力会社契約を確認し、課題がある場合は対処方法とともに説明します。
企業価値の見方をさらに確認したい方は、エレベーター会社の企業価値診断をご覧ください。正式な価値算定や税務・法務判断が必要な場合は、内容に応じて資格を有する専門家への確認が必要です。
CONFIDENTIALITY
秘密保持は「漏らさない」だけでなく、「出す順番を決める」こと
M&Aの検討情報は、社内外へ早く伝わりすぎると従業員の不安、顧客や管理会社の契約見直し、採用への影響、競合による推測につながる可能性があります。とくにエレベーター関連事業では、地域、保全台数、特定メーカーへの対応、主要管理会社といった概要情報の組み合わせだけでも、会社を推測される場合があります。そのため、匿名にしたつもりでも特定につながらないかを案件ごとに確認します。
初期相談では、判断に不要な個社情報をむやみに求めず、相談背景や事業の大まかな輪郭から確認します。候補先への初回打診には、社名、詳細所在地、顧客名、従業員名などを伏せたノンネーム概要を用います。候補先の関心、検討目的、承継方針を確認し、譲渡企業様が了承した相手に限って秘密保持契約へ進みます。
秘密保持契約を締結した後も、すべての情報を一度に開示するわけではありません。決算資料、契約一覧、保守台帳、顧客情報、資格者情報、事故・クレーム、図面、技術資料などは、検討段階と必要性に合わせて開示します。個人別給与や顧客別契約など機微性の高い情報は、目的、閲覧者、保管、再提供禁止、検討終了時の削除・返却を確認します。
第一段階:匿名で相談
会社名を出さず、後継者、時期、事業内容、地域、規模などを概略で整理します。この段階で勝手に候補先へ連絡することは前提にしません。
第二段階:ノンネーム打診
譲渡企業様と開示項目・除外先を確認し、特定を避けた概要で関心を確認します。広く送ることより、相性と情報管理を重視します。
第三段階:秘密保持契約と実名開示
候補先の検討意向と譲渡企業様の承諾を確認し、秘密保持契約後に実名や詳細資料を段階的に開示します。
第四段階:限定された詳細確認
基本合意やデューデリジェンスでは専門家を含む閲覧者を限定し、質問・回答・資料差替えの履歴を整理します。
当センターの公開方針は情報セキュリティ方針で確認できます。開示前には、個別案件の契約と運用ルールも必ず確認します。
PROCESS
相談から成約、現場引継ぎまでの基本的な流れ
M&Aの流れは会社やスキームにより異なります。資料の準備状況、候補先の数、デューデリジェンス、契約承継、許認可・資格、金融機関との調整などにより期間も変わるため、定型の日数を約束するものではありません。大切なのは、早く進める工程と、慎重に確認する工程を分けることです。
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初回相談と目的の整理
後継者不在、経営課題、希望時期、株主、守りたい条件を伺います。売却を決めていない場合は、情報収集や準備だけ進めることもできます。
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秘密保持と支援範囲の確認
情報の取扱い、当センターの役割、費用、候補先への開示手順、契約内容を確認します。不明点を残さず、理解と納得のうえで次へ進みます。
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事業・財務・現場資料の整理
決算、契約、保全台数、顧客構成、人員、資格、点検ルート、緊急対応、部品、車両、工具、改修案件などを段階的に確認します。
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企業価値の考え方と希望条件
財務と事業の両面から概算の見立てをつくり、価格、雇用、拠点、屋号、退任・引継ぎ、取引先対応などの優先順位を決めます。
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ノンネーム資料と候補先設計
会社を特定できる情報を抑えた概要を作り、業界、地域、運営能力、承継方針を踏まえて候補先を検討します。除外先も事前に確認します。
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匿名打診と関心度の確認
合意した範囲で候補先へ打診し、検討目的、想定条件、経営統合の考え方を確認します。反応があることと、良い相手であることは分けて判断します。
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秘密保持契約、実名開示、トップ面談
譲渡企業様の了承後、秘密保持契約を前提に詳細を開示します。トップ面談では価格だけでなく、会社の歴史、従業員、顧客、安全、成長方針を話し合います。
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意向表明・基本合意と条件整理
提示価格、スキーム、資金、雇用、役員、引継ぎ、独占交渉などを確認します。基本合意の拘束力は条項ごとに異なるため、必要に応じ専門家と確認します。
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デューデリジェンス
財務、税務、法務、労務、事業、安全、契約、資格・許認可等を確認します。質問を整理し、現場を止めない開示スケジュールを組みます。
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最終条件交渉と契約
デューデリジェンスの結果を踏まえ、譲渡価格、補償、表明保証、競業避止、保証、役員・従業員、前提条件などを最終契約に反映します。
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クロージングと対価・権利の移転
契約に定めた前提条件を確認し、対価の支払い、株式や事業資産の移転、必要書類の交付を行います。実行方法はスキームにより異なります。
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顧客・従業員・現場の引継ぎ
説明、契約、連絡先、点検予定、緊急対応、請求、部品、車両、システムを移行します。成約前に作った引継ぎ計画を実行し、課題を見直します。

工程の概要は「エレベーターM&Aの流れ」でも確認できます。実際の順序は案件ごとにご案内します。
DOCUMENTS & DUE DILIGENCE
資料は完璧でなくても構いません。所在と更新状況から確認します
「資料が揃っていないから相談できない」と考える必要はありません。中小企業では、経営者や担当者の頭の中、紙のファイル、個別の表計算、業務システムに情報が分かれていることがあります。最初にすべてを整えるのではなく、何がどこにあり、誰が更新し、どの期間を確認できるかを把握します。候補先へ出す前に、数値や契約の整合も確認します。
デューデリジェンスは会社の欠点を探して責める工程ではなく、買い手が譲受後の運営とリスク対応を具体化するための確認です。譲渡企業様に未整備事項があっても、事実、原因、影響、改善策、引継ぎ方法を説明できれば、検討材料になります。反対に、不都合な情報を意図的に伏せると、信頼や最終契約へ大きく影響する可能性があります。
会社・株主・財務
- 定款、登記事項、株主名簿、組織図
- 決算書、申告書、試算表、資金繰り
- 借入、担保、保証、役員貸付・借入
- 固定資産、リース、保険、未収・未払
顧客・契約・売上
- 保守・点検・性能検査・工事契約
- 保全台数、単価、更新時期、解約条項
- 顧客別・管理会社別の売上と依存度
- 見積、受注残、失注、値上げ・更新履歴
人員・資格・労務
- 従業員構成、雇用条件、就業規則
- 昇降機等検査員などの資格と更新
- 当番、残業、休日、緊急出動の実態
- 採用、教育、評価、退職、協力会社
現場・安全・品質
- 点検計画、報告書、検査記録、保守台帳
- 故障、閉じ込め、事故、クレームの記録
- 安全手順、教育、ヒヤリハット、是正
- メーカー・機種別の対応方法と承認
部品・設備・システム
- 部品在庫、評価、仕入先、供給停止情報
- 車両、工具、測定器、倉庫、事務所
- 遠隔監視、顧客・契約・請求システム
- 図面、技術資料、ID、アクセス権限
法務・税務・許認可等
- 訴訟・紛争、行政対応、重大な苦情
- 納税、税務論点、補助金、関連当事者取引
- 許認可、届出、資格、契約上の通知・承諾
- 個人情報、機密情報、知的財産、コンプライアンス
確認項目は例示です。案件の事業内容と譲渡スキームにより異なります。当センターが法律・税務・労務・技術上の資格者判断を代替するものではありません。必要に応じて弁護士、税理士、公認会計士、社会保険労務士その他の専門家へ確認します。
SAFE TRANSITION
従業員、顧客、安全を一つの引継ぎ計画にまとめます
従業員への説明は「正しい時期」と「答えられる準備」が重要です
早すぎる説明は不要な不安を招く一方、直前まで知らせず質問に答えられない状態も信頼を損なう可能性があります。誰に、いつ、誰から、どの順番で伝えるかを決め、雇用、待遇、勤務地、役割、評価、資格、当番、社内制度など想定質問への回答を準備します。キーパーソンだけ先に説明する場合も、情報範囲と秘密保持を明確にします。
買い手企業様には、継続雇用という言葉だけでなく、実際の受入条件を具体化してもらいます。給与や役職をすぐ統一するのか、一定期間現行制度を残すのか、資格手当や緊急対応手当をどうするのか、教育・評価を誰が担うのか。譲渡企業様の現場文化と買い手の制度に違いがあることを前提に、急いで変える部分と残す部分を分けます。
顧客・管理会社への説明は、サービス継続を中心に組み立てます
顧客が最も知りたいのは、点検品質、担当者、緊急連絡、契約、料金、報告書がどうなるかです。株主変更や会社分割など譲渡方法によって、契約上の通知・承諾や説明内容は異なります。契約書を確認し、重要顧客から順に、譲渡企業様と買い手企業様が協力して説明する計画をつくります。
管理会社・建物オーナー・管理組合との長年の関係は、会社の重要な無形資産です。買い手が自社の仕組みを一方的に押し出すのではなく、既存担当者の紹介、対応履歴、物件ごとの注意点を引き継ぐことが安心につながります。更新予定や見積中の改修案件については、誰が説明責任と実行責任を持つかも決めます。
安全と緊急対応は、クロージング日をまたいでも空白をつくらない
点検日程、夜間休日当番、一次受付、現場出動、協力会社、部品、鍵、入館方法、顧客連絡先などを一覧化し、移行日をまたいで責任の空白が生じないようにします。単に連絡先を変更するだけでなく、誰が判断し、誰が記録し、誰が顧客へ報告するのかを確認します。事故・故障・クレームの継続案件も、対応状況と次の行動を引き継ぎます。
経営統合は、一律の速度で進めません
会計、請求、人事、顧客管理、保守台帳、遠隔監視、メール、電話、車両表記など、統合対象は多岐にわたります。すぐ統一すると効率が上がる項目もあれば、現場への影響を見ながら段階的に進めた方がよい項目もあります。成約直後、30日、100日、半年などの節目で優先事項と責任者を設定し、従業員や顧客からの反応に応じて見直します。
FEES & TRANSPARENCY
譲渡企業様の仲介手数料0円と、別途確認が必要な費用
当センターの公開方針では、譲渡企業様から着手金・中間金・成功報酬を含む仲介手数料を受け取らない料金設計です。検討の早い段階で費用が障壁にならないようにし、売却を急ぐ前に情報整理と選択肢の比較を行えることを重視しています。実際に支援を受ける際は、契約書で対象者、支援範囲、無料となる費目、契約期間、解除条件を確認してください。
譲渡企業様の着手金0円
譲渡企業様の中間金0円
譲渡企業様の成功報酬0円
仲介手数料が0円であっても、M&Aに関係するすべての支出が必ず0円になるという意味ではありません。弁護士、税理士、公認会計士、司法書士、社会保険労務士など外部専門家への依頼、登記、税務・法務確認、許認可・届出、金融機関、デューデリジェンス、資料取得・移動などの実費が生じる場合があります。必要性、依頼者、負担者、概算、発生時期を事前に確認します。
買い手候補またはその他の関係者から報酬を受ける場合は、契約前に報酬の有無、算定方法、発生条件を説明するという公開方針です。仲介では譲渡企業様と買い手企業様の利害が完全には一致しないため、当センターの立場、業務範囲、相手方から受ける報酬、利益相反への対応、セカンドオピニオンの可否などを確認することが大切です。
価格や条件について重要な判断を行う際は、説明を受けたその場で結論を急ぐ必要はありません。算定根拠、他の選択肢、契約条項、表明保証、補償、競業避止、個人保証、手取りへの税務影響などを持ち帰って確認し、必要に応じて独立した専門家へ相談してください。当センターは、判断に必要な情報を分かりやすく示し、認識違いを減らすことを重視します。
料金・秘密保持・利益相反・最終契約上の注意点に関する公開方針は、「中小M&Aガイドライン」の遵守についてをご確認ください。
FAQ
エレベーター会社のM&A・事業承継でよくあるご質問
まだ売却を決めていなくても相談できますか。
相談できます。継続経営、親族内承継、役員・従業員承継、資本提携、第三者承継を比べるための情報整理から始められます。経営者様が候補先への打診を希望しない限り、初期相談だけで外部への接触を前提にするものではありません。
会社名を出さずに相談できますか。
初期段階では匿名で事業の概要や悩みを整理できます。候補先探索へ進む場合も、最初は社名や顧客名などを伏せたノンネーム情報を用い、実名開示は候補先の関心、秘密保持契約、譲渡企業様の承諾を確認してから行うことが基本です。
小規模な保守会社でも対象になりますか。
規模だけで一律に判断しません。地域密度、顧客との関係、技術者、対応機種、契約の継続性、改修提案、引継ぎ可能性などを総合的に確認します。ただし、必ず候補先が見つかることや希望条件で成約できることを保証するものではありません。
メーカー系協力会社や検査会社も相談できますか。
エレベーター保守・点検会社に限らず、メーカー系協力会社、昇降機検査会社、改修工事会社、部品販売・卸、関連するビル設備管理なども相談対象になり得ます。契約関係、承認・通知、資格・許認可、取引継続性は事業ごとに確認します。
赤字や一時的な業績悪化があっても相談できますか。
相談自体は可能です。赤字の原因が一時的か構造的か、保守契約や技術者など引き継げる価値があるか、資金繰りや債務にどのような課題があるかを確認します。時間的余裕が少ない場合は選択肢が限られることがあるため、早めの相談が重要です。
企業価値は保全台数だけで決まりますか。
保全台数は重要な情報ですが、それだけでは決まりません。契約単価、更新・解約、契約区分、顧客分散、地域密度、緊急対応負荷、技術者、部品調達、改修余地、財務、借入、引継ぎ条件などによって評価は変わります。
企業価値診断の金額で必ず売却できますか。
診断は一定の前提に基づく目安であり、売却価格や成約を保証するものではありません。最終条件は候補先の評価、デューデリジェンス、譲渡スキーム、資産負債、雇用・引継ぎ条件、交渉時点の状況などにより変わります。
競合会社には情報を出したくありません。
候補先の選定前に、打診してよい企業と除外したい企業を確認します。匿名情報でも会社が推測される可能性があるため、地域や保全台数などの粒度を調整します。実名や詳細情報の開示には譲渡企業様の承諾を前提とします。
従業員にはいつ説明しますか。
一律の正解はありません。交渉段階、キーパーソンの関与、契約条件、情報漏えいリスク、雇用条件を踏まえて決めます。説明前に、買い手の雇用・待遇・勤務地・役割方針と想定質問への回答を準備し、誰から伝えるかも整理します。
顧客や管理会社との契約は自動的に引き継げますか。
譲渡方法と契約内容により異なります。株式譲渡と事業譲渡では法的な扱いが違い、契約上の通知・承諾や実務上の説明が必要な場合があります。個別契約を確認し、必要に応じて弁護士等の専門家へ相談します。
昇降機等検査員や技術者が退職しないか心配です。
人材の継続は重要な承継条件です。個人情報に配慮しつつ資格・役割・年齢構成を整理し、買い手の待遇、評価、教育、資格手当、勤務地、当番体制を確認します。説明時期と定着施策を検討しますが、個々の雇用継続を保証するものではありません。
閉じ込め対応や夜間当番はどう引き継ぎますか。
受付番号、当番表、出動基準、顧客連絡、協力会社、鍵・入館、記録・報告を一覧化し、移行日をまたいで責任の空白が出ないよう計画します。買い手側の体制に即時統合するか、一定期間既存運用を残すかも確認します。
部品供給停止機種や古い設備が多くても評価されますか。
リスクだけでなく、改修提案や顧客支援の余地として評価される場合もあります。ただし、すべてが将来収益になるわけではありません。対象機種、部品在庫、調達先、故障履歴、顧客の更新意向、見積状況を確認し、不確実性を示します。
経営者は成約後すぐに退任できますか。
会社の依存度、顧客関係、現場責任者、買い手の受入体制によります。一定期間の引継ぎが必要な場合は、期間、役割、権限、報酬、稼働日数を条件交渉で明確にします。完全退任を希望する場合も早い段階で伝えることが重要です。
譲渡企業様の費用は本当に0円ですか。
公開方針では、譲渡企業様から着手金・中間金・成功報酬を含む仲介手数料を受け取らない料金設計です。ただし、外部専門家、登記、税務・法務、許認可、金融機関、デューデリジェンス、実費等が別途発生する場合があります。契約前に無料範囲と負担者をご確認ください。
買い手企業様の費用はどうなりますか。
案件や契約により異なります。買い手候補またはその他関係者から報酬を受ける場合は、契約前に報酬の有無、算定方法、発生条件を説明するという公開方針です。必ず個別の契約書・説明資料で確認してください。
相談から成約までどのくらいかかりますか。
資料準備、候補先、条件、デューデリジェンス、契約承継、許認可、金融機関との調整により異なり、一定期間を保証できません。急ぐ事情がある場合は最初に共有し、慎重さを保ちながら優先順位と現実的な進行計画を検討します。
相談後に断ることはできますか。
相談や診断を行ったからといって、売却や特定候補との交渉を義務づけるものではありません。契約を締結する場合は、契約期間、専任・専属条項、解除、直接交渉、テール条項なども確認し、理解したうえで判断してください。
CONTACT
会社を売るか決める前に、いまの状況を整理しませんか
後継者、技術者、保守契約、緊急対応、部品、設備投資について、一つでも将来への不安があるなら、早めの情報整理が選択肢を増やします。会社名を広げず、「第三者承継が現実的か」「何を整えるべきか」「どのような候補先なら事業を任せられるか」を考えるところから始められます。
ご相談時には、売却希望価格を決めておく必要も、すべての資料を揃える必要もありません。現在の悩み、希望時期、従業員や顧客について守りたいこと、事業の概要を分かる範囲でお知らせください。担当者が情報の取扱いと次に確認する項目をご案内します。
運営:株式会社M&A Do。掲載内容は一般的な情報提供を目的とし、個別案件の成約、価格、候補先、期間、従業員・顧客との契約継続、税務・法務上の結果を保証するものではありません。重要な意思決定と契約締結にあたっては、契約書と個別説明を確認し、必要に応じて資格を有する専門家へご相談ください。
